先日、ツイッターに「AV禁止」というワードがトレンドに上がっていた。
何かと思って見てみたら、どうやら立憲民主党が本番行為が載っているAVを禁止する法律を制定しようと画策しているとのことだ。
https://news.yahoo.co.jp/articles/19b8dc2c88ecb1d085606ebd89cb365004e0a720
普段は政治の話はあまりしないが、今回はエロ業界の危機として、一応法学部を出ている私が、「AV禁止法案」の問題点と今後の進展を考察したいと思う。
ちなみに私の立場としては「AV禁止はあらゆる意味で反対」という立場である。
ことの発端
まず、今回の発端を整理しよう。
デイリーや神奈川新聞の記事によると、
AV出演強要被害防止法案の超党派委員会が開かれる
↓
立民の堤かなめ議員が「AV禁止法の会議するのはおk?」と質問する
↓
立民の森山浩行議員が「おk。この法律(強要防止法)が出来たとしてもガンガンやってくで」
と答弁
↓
堤議員「ドラマの人殺しシーンでは実際に人は殺さんやろ?それと一緒や」と発言
↓
_人人人人人人人人人_
> ネ ッ ト 炎 上 <
 ̄Y^Y^Y^Y^Y^Y^ ̄ ←イマココ
堤かなめ議員と森山浩行議員って…
さて、今回の騒動の「堤かなめ議員」と「森山浩行議員」について見ていこう。
堤議員のwikiによると…
2005年から2008年にかけて九州女子大学教授を務め、主にジェンダー問題の専門家として研究に関わり、「アジア女性センター」を設立。
2010年に民主党社民党推薦で立候補するが、落選。
2021年の衆議院議員選挙に民主党公認として立候補し、初当選とのこと。
つまり、議員1年生ということだ。
防衛関係に関しては、自衛隊明記や敵基地反撃能力に関して反対の立場を示している。
そしてジェンダー関係に関しては同性婚を始めとした意見に賛成とのことだ。
つまり、ガチガチの所謂フェミニスト()な方だと推測できる。
一方の森山議員は
選択別夫婦別姓の導入にどちらかといえば賛成 ということで、「そこまでフェミな方ではないのかな?」という印象だ。
結論 「今すぐに禁止されるわけではないが注意が必要」
先述の通り、AV出演強要禁止法案の合間に話が出ただけで、別に法的な具体的な動きがあるわけではない。
つまり、「法案になってさえいないので、今すぐ禁止されるわけではない」といえる。
ただ、超党派で「AV規制」の方向に動いているため、今後の進展は注意するべきであるし、
AV禁止を訴える議員は特に選挙で審判をすべきだと思う。
今回、この話が出た理由の考察
しかし、どうしてこんな話が出たのであろうか?
明確な理由は分からないが、推測するに3つ理由を妄想した。
・「7月の参議院選挙に向けて注目を集めたかった」
・「性系の支援団体の支持を集めたかった」
・「1年議員が空気を読まずにめちゃくちゃ言った」
それぞれ説明していこう。
7月の参議院選挙に向けて注目を集めたかった
一つ、考えられる理由として、
7月の衆議院選挙に向けて、立憲民主党の存在感をアピールしたかったのかと思った。
昨今の立民の支持率は6.6%と、非常に低く、今や維新に抜かされそうな勢いだ。
そこで、「出演強要禁止法案は国民の支持を割りと取れたし、ここでもうちょっと威勢の良いこといっちゃおっかな~~~~!!!」と調子に乗って大爆死したのではないだろうか?
普段の立民の言動からしても、割りとこの可能性、あるんじゃないかな?
性系の支援団体の支持を集めたかった
立民の支持率が風前の灯になっていることは、先述の通りであるが、これは支持母体にも通じている。
共産党と組んだことによる連合などの立民離れ、
原発への過剰な反対による「原発でご飯を食べている労働者」からの冷めた目線など、
立民離れは近年ますます加速している。
そこで焦った立民が「性」に注目して新たな支持団体にしようと画策したのかな?と妄想した。
しかし、私は労組くらいしか立民の支持団体を知らないので、これは完全に妄想の域である。
1年議員が空気を読まずにめちゃくちゃ言った
私が一番可能性があると思うのが、理想に燃えた1年生議員が空気を読まずにメチャクチャ言っちゃったということだ。
これは年配の若手議員(当選回数が少ない議員)ではよくあること(一昔流行った「このハゲー!」も若手議員だった)である。
というか、AVうんぬんより自分の党をクリーンしたほうがよいのではないだろうか?
セクハラしまくって無期限党員停止処分食らった某議員とか、強制わいせつ罪で書類送検された某議員とか14歳性交発言のゴタゴタとかさ。
そもそも法的にメチャクチャ問題あるからね?
というか、「AV禁止」は法的にメチャクチャ問題がある。
というか!そもそも!日本のAVは本番をしていない、という体で販売をしているぞ!?
モザイクを掛けることで、「あたかも本番をしているように」表現しているわけである(実際はしているというのは抜きにして、「しているように見えている」)
そうしないと、「売春罪や、わいせつ物頒布等の罪で逮捕されるから」である。
つまり、そもそも本番をしているとガチで言っているのなら、現状でも犯罪であり、本番禁止自体を今更言う必要がない。
一歩譲って「本番を想起させることも禁止」とするのであれば、これは表現の自由に反するだろう。
それを仮にもリベラル政党が言うのって…なんかすごいね…
あと、性風俗は厳格にすればするほど、闇社会に還元されるようになっている。(風俗店の営業母体など)
本番AVが禁止されても、需要は無くならないため、闇社会がその供給をするだろう。
そうなってしまえば、反社会勢力に稼げるジャンルを与えてしまうことになる。女性の人権もむしろ低下するだろう。
一体誰が得をするんだい?それ。
というかそもそも日本のアダルト規制は非常に歪んでいると思うが、それはまた今度お話しよう。
我々にできること
では、我々にできることはなんだろう。
これは選挙で国民の意思を示すことである。
立民の方針に賛成なら、次の衆議院選挙で支持すればいいし、
反対なら反対すれば良い。
むろん私は……おっと誰か来たようだ。
一番やってはいけないのが、
「ツイッターなどで誹謗中傷すること」である。
そんなことしても何も動かないし、むしろ「AV見るやつは危険」という武器を連中に渡してしまう。
怒りはわかるが、その怒りは選挙に向けよう。
我々は主権者であり、それを行使することが最も効果的である。
「俺の一票なんてどうせ…」などとアホなことは考えるな!
2009年と2012年の国政選挙で、良くも悪くも国は180度変わった。
一票には極めて強力な力と責任があるのだ。
まとめ。
ふぅ怒りに燃えて滾ってしまった。
一旦抜いて落ち着こう。
もちろん今夜はAVで、だ。