「常陸茉子、おマンコ視認できず!繰り返します!まこまんこ、確認できず!」
とある日の夕暮れ、エロシコ参謀本部に伝令の通達が木霊する。
一瞬の静寂の後、途端にざわめく高級士官の面々。
彼らの疲弊した顔には、動揺と失望が見え隠れしている。
それはそうだ。彼らは待ちくたびれていたのだ。
来る6月30日に到着するはずであった茉子フィギュアであるが、DMM石川後方駐屯地の混乱により遅配、その上での報告であったためだ。
「なにかの間違いではないのか?」一人の士官が怪訝そうな面持ちで吠える。
「私は茉子と銭湯で69にもつれ込んだぞ?」
とたんに有象無象が騒ぎ立てる。
「そのとおりだ!」「小官は赤面ラブラブセクースしたぞ!」「元はエロゲーやぞ!」「ちくわ大明神」
そうなのだ。
常陸茉子が登場する千恋*万花は元はゆずソフトさん作のエロゲー。
しかも2016年の萌ゲーアワード 準大賞を得た名作中の名作である。
しかし伝令は緊張した表情で、だが毅然とつぶやく。
「千恋*万花の*は…」
「”ケツアナ”ではございません!!!!!!」
その途端、
参謀本部に雷が落ちた。
件のアリスグリントさん作の常陸茉子1/3.5フィギュアが本部に侵入してきたのである。
「で、でかい…!!」
誰ともしれず、その巨大さに恐れおののく。
「うしろだ!!後ろを狙え…!!」
「でっけぇ…」
一人、また一人と鼻血を出しながら倒れる、エロシコ陸軍の高級将校たち。
そして…
我々はこのデカフィギュアに敗北したのだった…。うっ!!